また「ジハーディ・ジョン」か=英米人らの斬首繰り返す―イスラム国
時事通信 2月1日(日)9時56分配信
【ロンドン時事】後藤健二さんを殺害したとするビデオに登場した黒い覆面の男は、1月20日に最初の殺害警告の映像が公開された時と同じく、これまで英米人らの斬首を繰り返してきた英国籍の「イスラム国」メンバーとされる通称「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」とみられる。
殺害現場の背景は、警告時の映像と異なるが、覆面からのぞく目つきや、イスラム教徒が多いロンドン東部風の英語の声の質からも容易に同じ男と推測される。
英メディアによれば、ジョンはイスラム国で「ビートルズ」と呼ばれる英国籍の4人組のリーダー格とされる。昨年8月から11月にかけてイスラム国による斬首の映像が出された米国人3人、英国人2人はすべてジョンが「執行役」として登場している。24日に投稿された湯川遥菜さんが殺害されたとみられる写真に関しても、この男の犯行の可能性が高い。
イスラム国“黒服男”は英国ラッパー「ジハーディ・ジョン」か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/156579
2015年1月21日 日刊ゲンダイ
邦人2人の殺害を警告した黒装束の男は、だれか――。英紙デーリー・テレグラフによると、通称「ジハーディ(聖戦戦士)・ジョン」と呼ばれる英国人で、本名マジェド・アブデル・バリー容疑者(23)。英国ではロンドン西部に住むラッパーで、「ジョン」は世界平和を歌ったビートルズのジョン・レノンから拝借したらしい。英語ができることから、イスラム国では広告塔として影響力があるとされる。
父親は、98年にケニアとタンザニアの米国大使館爆破事件に関与。米国から起訴された。一家でイスラム過激思想の影響を強く受けていたため、1年前までに英国を出国してシリアへ渡り、昨年6月にはツイッターで「薄汚れた者(異教徒)たちよ、ライオンは間もなくおまえたちの裏庭に首を切りに現れる」と書き込んでいたという。
米国人ジャーナリストの殺害映像は、その2カ月後の8月19日に公開された。AP通信は、「英国なまりの強い話し方が特徴的で、ジハーディは米国人ジャーナリスト殺害時の男と似ている」と伝えた。
一方、邦人2人の殺害を警告する動画は、合成の疑いが濃厚だ。男の左にいる後藤さんの影が画面右後ろに伸びているのに、右側の湯川さんの影は左後ろに伸びる。2人のアゴの影も逆だし、2人のオレンジ色の着衣がたなびくタイミングが違うのも不自然だ。
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